2005-09-01(木) 17:25:57
PP Mobler のアイナー社長が Comp Wood 処理した材を
床に押し付けて 試している。
Comp Wood 処理後の木材は いとも簡単に曲がる。
ただし、水分を含んでいる状態のときのみ。
曲げた状態で乾燥すると そのままの形状が維持できる。
PP Mobler 社の工房には Comp Wood 設備は無かった。
外注加工しているらしい。
2005-09-01(木) 17:27:54
Comp Wood 処理材の具体的加工例。
2005-09-05(月) 08:52:00
コペンハーゲンの中心地から北西方向 ノアブロ地区にあるルド・ラスムーセンは1869年に創立されたデンマークでも老舗の家具工房の一つ。こんな市街地に工房があるとはまったくわからなかった。
この写真の建物半地下が材料保管庫で、1階が木採り加工。2階が仕口加工。3階が組み立て。4階が塗装とソファー類の再生修理工程になっている。
2005-09-05(月) 08:59:11
建物の裏側に入り口がある。
約40名の熟練したクラフツマンによって 昔ながらの工程で
モーエン・コッホ、カーレ・クリント、アルネ・カールセン、ボーエ。モーエンセン、ハンス・J・ウェグナーなどデンマークを代表する巨匠たちの作品が一つ一つ手作りで生産されている。
2005-09-07(水) 09:09:38
ルド・ラスムーセン社の 工場に入る。
最初の木採り工程を通ると 目合わせ工程だ。
無垢の家具を作る 最重要なポイントが 目合わせ。
板の木目を どのように形成するかが 家具の仕上がりを左右する。
2005-09-08(木) 18:48:47
目合わせ を終えた 板の状態。
木材を 無垢で使用する場合、一枚一枚の木目が違うので
木目を合わせるのが 大変だ。
266 という数字が書き込んである。
キャビネットの左右の方立てに使われる一枚だろう。
2005-09-09(金) 15:56:07
目合わせの いわゆるマイスター。
北欧では 70歳前後 あるいは70歳代と思われる熟練者が、実に 悠々と、しかも堂々と働いている。
彼らの持っているのは、単に技術のみではなく、技能だから。本人にやる気があれば、かなりの歳まで働けるのだ。
横に並んだのは 副社長。
前年、サウナのキャンペーンで日本の福岡から青森まで、回ったそうだ。 その熱心さを見習わなければ と思った。
2005-09-10(土) 15:15:11
製作中の キャビネットの扉。
すべて 柾目で そろえてある。
原木の製材工程から管理していないと このようには 行かない。
2005-09-11(日) 12:16:58
ルド・ラスムーセン社のショウルームに
キャビネットの完成品があった。
仕口は 細かい 蟻組みで しっかりと組んでいる。
扉は 先述の柾目の扉。
向かって右側の方立てに 板目が見える。
欲を言えば、天板の目合わせも、方立てと一致していれば更に良し
と思った。
2005-09-13(火) 08:42:14
ここでは 椅子のフレームを組んでいます。
あまり大きくない仕事場を フルに活用している。
2005-09-16(金) 09:01:54
デンマーク ルド・ラスムーセン社の工房を見学しています。
ベルトサンダーです。
日本と違うのは このような ベルトサンダーを使って いろいろな工程に利用している事。 PP MOBLER社もそうですが、ちょっとした機械や装置を 思いがけない工程で 見かけました。
私たちも ベルトサンダーの効用を もっと見直す必要があります。
2005-09-17(土) 18:38:14
ここは 箱物部門です。
日本だと 衣装盆と呼ぶのでしょうが、
キャビネットの扉を開けて、この盆を
引き出すようです。
やはり、衣装盆ですね。
2005-09-19(月) 14:59:10
さて、これは何でしょう?
このパーツを使っている製品は 見当たらなかった。
今、写真を見ても わかりません。
2005-09-20(火) 19:07:18
木地完成したチェストの 塗装工程です。
オイルを塗っているのか
あるいは PP MOBLER と同様に 石鹸水かもしれません。
いとも簡単に塗ってましたから。
2005-09-21(水) 18:25:50
研修生が入ってました。
工芸学校の生徒さん。
デンマークでは 学校で学びながら 家具メーカーで
実習をすることができる 恵まれた環境がある。
そういう風土が必要だと思う。
2005-09-22(木) 17:51:57
ルーターマシン
ルド・ラスムーセン社見学で 感心した中に ルーターマシンの
使い方があった。
こんな用途にも 使えるのか と思った。
帰ったら もっと追求して考えなければ、と。
手前には面取り盤が見える。
2005-09-24(土) 14:13:30
もうちょっと 近づいて見る。
色々な位置に ストッパーを付け変えて加工している。
治具の手前の隅に 両面テープらしきものが見える。
あ そうか ストッパーを両面テープで張り付けて
クランプで押さえ、加工するんだ。
2005-09-25(日) 18:03:55
洋かんな作業中です。
洋式のかんなは 向こうに押して削りますから
先方側にかんな屑が出ます。
チェストの引き出しを製作しています。
2005-09-26(月) 18:23:02
洋かんなでけずり、組み立てて
引出しの仕込みをしています。
2005-09-27(火) 18:37:02
ここでは 椅子の脚部の加工をしています。
ルド・ラスムーセン では、このように
小ロッドでの受注生産を 効率良く こなしている会社です。
この椅子も 脚を数えると 10脚程度。
2005-09-29(木) 18:40:10
ここでも キャビネットの塗装をしています。
オイル みたいな感じです。
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