高橋喜平先生を悼む 日本エッセイストクラブ賞、吉川英治文化賞、岩手日報文化賞などを受章した、岩手県西和賀町(旧沢内村)出身の高橋喜平さんが95歳で逝去されました。 先生の著作は60冊あまりを数え、エッセーは言うに及ばず、俳句、小説、絵本、写真集と多方面にわたる。 先生には、平成2年9月1日 ふるさと創生事業“第1回森と水のシンポジウム”講師として招聘し、ご講演をいただきました。 因みに、『工藤 宏太の木の話』第3話に登場する“どろ亀さん”こと故高橋延清さんは、喜平さんの弟です。 喜平さんは和賀岳のブナを主体とする広葉樹林の保護運動先駆者で、昭和40年代後半、当時の林野庁に、和賀岳の自然環境保全地域、学術参考林を設置させた。 ブナ帯に付き物の雪、そして、植物、動物、人間生活文化、各方面に造詣の深い探求者でした。
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