2009-01-10(土) 14:36:50
 【みずまつり速報001】

 第22回龍泉洞みずまつり 明日に迫りました。
“みずきロード”を作るのは、岩泉小学校の生徒と父母の役割。
昨夜、夜半から降り始めた みぞり混じりの雨が風とともに吹き付ける中、何人集まるかな?

2009-01-10(土) 14:42:54
 【みずまつり速報002】

 果たせるかな、小学生と、その親らしき二人連れは、2組。
こうなれば、お爺さん、お婆さんに頼らざるを得まい。
私も、団子を丸める作業をする覚悟で、駆けつけた。
高校生?と思しき若者が2名参加していた。
これは、唯一 嬉しい、明るい話題である。

2009-01-10(土) 14:48:09
 【みずまつり速報003】

 例年だと、小学生が ゆであがった団子をミズキに差す光景を掲載するのだが、横殴りの吹雪のため 一人もいない。
ここは、加齢クラブの活躍だ。
祭り当日の夕方6時から全体交流会の会場となる 中央公民館の階段にみずきロード創設中。

2009-01-10(土) 14:50:47
 【みずまつり速報004】

 町役場の玄関に通じる階段にも、みずきロードを作る。
吹雪の中 熱心に団子を差す Tokiさん。

2009-01-10(土) 14:53:39
 【みずまつり速報005】

 同じく加齢クラブの Cyukoさん。
加齢クラブならぬ 華麗クラブ員と、誉めてあげたい。

2009-01-10(土) 14:55:52
 【みずまつり速報006】

 みずまつり当日、11日に成人式の会場となる岩泉町民会館。
その玄関にも みずき団子が取り付けられる。

2009-01-10(土) 15:37:42
 【みずまつり速報007】
 みずまつりは 清らかな水を奉り、水に感謝し、その背景にある水を育み、もたらしてくれる“森”を大切にしていく心を子々孫々に伝えていこう という思想から発生している。
岩泉町の岩泉地区では、龍泉洞の地底湖から汲み上げた若水を、若者達が地底湖の水を頭から浴びて身を清め、町まで運ぶ。
その途中に三箇所橋がある。龍泉洞橋、栄え橋、大橋である。橋の下には神聖な水が流れている。橋を渡るには“お水渡りの儀”を行う。この三箇所の橋が、みずまつりの見どころである。

2009-01-10(土) 15:44:11
 【みずまつり速報008】

 お水を納める氷殿がある 川辺が最終会場となる。
この吹雪の中、大橋の両脇には橋を渡る“御水搬送隊”をライトアップするスポットライト、電柱には会場を照らすライトが取り付けられた。
奥村電気商会さん、ご苦労様です。

2009-01-10(土) 15:46:46
 【みずまつり速報009】

 龍泉洞の龍泉の池 御水搬送隊員は、この池の水で身を清める。
吹雪の中、静かに明日の祭りを待っている。

2009-01-10(土) 15:54:26
 【みずまつり速報010】

 龍泉洞の入り口は、地元では“湧口”(わっくつ)と呼ぶ。
地底湖から“巫女”が汲み上げた今年初めての“若水”を氷でできた社 氷殿に供え、巫女は立志式を終えたばかりの中学生の“杯”に若水を注ぎ、“立志の杯”の儀式を行う。
出発点の氷殿は、完成している。

2009-01-10(土) 15:56:44
 【みずまつり速報011】

 ここ、最終会場には、氷殿を築く氷が搬入されている。
クレーンで氷の角材を吊り下ろす作業だ。

2009-01-10(土) 16:03:06
 【みずまつり速報012】

 トラックの上で 氷の角材に鈎を架ける役割は、例年どおり
氷殿チームのスタッフ“Masayoshi”君。
初回から、連続して氷殿を作り、地底湖の水で身を清め、御水を搬送し、一段落したら、交流会の二次会会場を提供してきた功労者である。

2009-01-10(土) 16:07:54
 【みずまつり速報013】

 この人物が 彫刻家で氷殿作りの“Kinzo”師匠だ。
過去22回 氷柱と氷殿作りを続けてきた 無くてはならない功労者。
そのそばに 従っているのは、力持ちの“Sadao”さん。
貴重な人物である。

2009-01-10(土) 16:12:21
 【みずまつり速報014】

 いつもいつも、クレーン付きトラックを提供し、宮古市にある冷蔵庫から氷を運搬し、時には自身の会社のアウタッフも動員し、氷殿作りに貢献してきた“Nozawa”さんである。

2009-01-13(火) 08:47:39
 【みずまつり速報015】

 いよいよ 祭り当日。
最終点の氷殿は、まだまだ未完成だ。

2009-01-13(火) 09:14:48
 【みずまつり速報016】

 大橋の両脇の積雪が今日の寒さで凍ってしまっている。
これは、実行委員長 私の不覚だ。
昨日(10日) 積雪がごしゃごしゃしている昨日、除雪を指示しておくべきだった。
加齢クラブの皆さんに余計な苦労を掛けてしまった。

2009-01-13(火) 09:19:25
 【みずまつり速報017】

 同様に、鉄製の階段降り口付近も除雪作業。
御水搬送隊が到着し、氷殿に奉納したあと、この階段を下りて清水川に入り、唱え文句を唱え、手桶に水を汲んで禊ぎをする。
最後の締めをする場である。

2009-01-13(火) 09:20:59
 【みずまつり速報018】

 栄え橋。ここも両側 除雪が必要だが、間に合わないだろう。

2009-01-13(火) 09:23:04
 【みずまつり速報019】

 龍泉洞入り口の氷殿制作作業。
氷殿の周囲の彫刻が 形を現してきた。

2009-01-13(火) 09:24:35
 【みずまつり速報020】

 Kinzo師匠と、Nozawaさんが、打ち合わせをしている。

2009-01-13(火) 09:25:57
 【みずまつり速報021】

 師匠のてによる今年の干支 牛が完成している。

2009-01-13(火) 09:27:54
 【みずまつり速報022】

 氷殿制作スタッフ3名。
左から Sadao Masayosi Nozawaさんです。

2009-01-13(火) 09:37:53
 【みずまつり速報023】
みずまつりに先立って『第10回水払い体験ツアー』が行われた。 
龍泉洞から湧き出る地底湖の水で禊ぎをし、今年一年の安全、健康を祈願する。
全国から“水”で商売をし、生計を立てている人たちが参加する例が多い。
最初に、龍泉洞の中の“龍が渕”で、岩泉大神宮の神職にお払いを受ける。 

2009-01-13(火) 09:40:01
 【みずまつり速報024】
 水払い体験ツアーの皆さんが白装束に着替えをし、記念写真を撮る。

2009-01-13(火) 09:41:21
 【みずまつり速報025】

 氷殿にて祈る。

2009-01-13(火) 09:44:54
 【みずまつり速報026】

 氷殿の前で記念撮影。
あれ!誰か二人が見えないですね。
緊張の余り 用足しかもしれません。

2009-01-13(火) 09:50:39
 【みずまつり速報027】

 横殴りの寒風の中、必死に祈る。
“上七里 下七里”“上り水神 下り水神”
“四十八滝水神に 願いあげ奉る”

2009-01-13(火) 09:55:48
 【みずまつり速報028】
 祈り、唱えたら、即 えい!と気合を入れて水を被る。
そして、もう一度祈り、唱え、水を被る。
水に感謝し、商売繁盛、家内安全、無病息災、結婚祈願、安産祈願、あるいは合格祈願、各自様々な祈願を持って禊ぎをしました。
その願いが叶いますように。

2009-01-13(火) 09:57:40
 【みずまつり速報029】

 龍泉の池では 御水搬送隊がリハーサルを行っている。
岩泉隊は12名。

2009-01-13(火) 10:30:05
 【みずまつり速報030】
 女子高校生扮する巫女6名が龍泉洞地底湖から“若水”を汲み上げる。実際は新年に初めて汲む水を“若水”という。
若水は、角樽に納め“御水”(ぎょすい)として氷殿に捧げ、御水搬送隊が町まで搬送し、町民に龍泉洞の若水をもたらす という趣向だ。
巫女は、若水を氷殿に捧げると“巫女舞”を舞う。
今日は、“水神舞”を披露してくれた。

2009-01-13(火) 10:42:59
 【みずまつり速報031】
 中学2年生は、数え15歳。昔だと“元服式”にあたる歳。
午前中に岩泉中学校で“立志式”を済ませた。
一人一人壇上に立ち、自分の将来の夢を語り、志を明確にする。
身体は一人前に近く成長した。その若さ溢れる力で、長さ30メートルもある龍(龍ちゃん)を担いで、町の岩泉大神宮まで3キロメートルの道のりを、お披露目して歩く。合わせて、地域の行事に参加するという趣向。

2009-01-13(火) 10:46:02
 【みずまつり速報032】

 巫女から“若水”を注いでもらい、代表の掛け声で一斉に飲み干す。
“立志の杯”という儀式。

2009-01-13(火) 11:03:44
 【みずまつり速報033】
 龍泉の池では、御水搬送隊の禊ぎが行われる。水を被る前に唱える文句がある。
古来、この地方には“若水汲み”の風習があった。大晦日、除夜の鐘など鳴ることもない集落の一家の主は、家族が寝静まり、元日の午前零時を廻ったころ、家人の誰の目にも触れず、井戸に行く。
井戸と言っても、掘りぬき井戸ではない。たいていは沢の水を使っていた。その井戸に塩と洗い米と手桶を持って行き、“上七里 下七里”“上り水神 下り水神”“四十八滝水神様に 願い奉る”と祈り、一家の無病息災、田畑の五穀豊穣を祈って、後ろを振り返らずに帰ってくる。確かに 病は口から。飲み水から疫病が起きる。
水が清らかであれば病気も流行らない。“みずまつり”の企画は、この古来からの風習の上に立っているのである。

2009-01-13(火) 11:26:45
 【みずまつり速報034】

 古来からの若水汲みには、禊ぎは無かったのだが、イベントとしての“みずまつり”に採用した。
古来からの若水汲みの唱え文句を唱え、気合とともに水を被る。
参加するメンバーは、各々 厄払い、結婚祈願、一年の健康祈願、交通安全、火伏せ祈願、家内安全、商売繁盛、合格祈願、安産祈願等々、友人や家族・親戚、近所からの願いを引き受け、禊ぎをする。

2009-01-13(火) 11:31:09
 【みずまつり速報035】

 龍泉洞での禊ぎを見届けると、岩泉のうれいら通り商店街に駆けつける。
3時から歩行者天国になる。進入禁止の標識、バリケード設置、監視も加齢クラブの面々が担ってくれる。

2009-01-13(火) 11:36:51
 【みずまつり速報036】

 車両進入禁止は、町内7箇所にある。
このあと、田沢湖から駆けつけた巨大な“辰子龍”、田沢湖若者会のメンバー指導のもと、岩泉高校生有志30名の活躍で龍を組み立て、担ぎ出し、“双龍の出逢い”の場へと移動する。
これらの段取りをつけて、岩泉小学校の“みずき行列”に駆けつける。

2009-01-13(火) 11:41:46
 【みずまつり速報037】

 祭りの最終会場 公民館前の氷殿制作は時間が迫り、
追い込み段階に来ている。
結局、搬送隊が到着する16:15分になって滑り込みセーフ。
今年も大変ご苦労を掛けました。

2009-01-13(火) 11:48:34
 【みずまつり速報038】
 さあ、小学生の“みずき行列”出発です。
実行委員長として、祭り全体の企画・調整とは別に、祭り本番には別な役割分担があります。
前日に小学生や、地域の人たちの協力で4色の小麦粉を湖ね、団子を丸め、茹で上げて、みずきの小枝に差して“ミズキ団子”にして、“ミズキロード”を完成すること。

2009-01-13(火) 11:56:52
 【みずまつり速報039】
 そして、“ミズキ行列”を先導して街外れまで進行し、そこから引き返して、栄え橋のたもとまで行き、中学生の“龍舞”を迎え、その後に付いて最終会場まで帰る。という役割ですが、行列を栄え橋まで届けて、最終会場まで走ってマイクを握らなければならないので、後の引率は商工会女性部にお願いしています。
今回は、最終会場のマイクの調整に手間取り、龍舞や辰子龍、双龍の出逢い等の写真は撮れず仕舞いでした。

2009-01-13(火) 13:38:23
 【みずまつり速報040】
 御水搬送隊が到着し、氷殿に奉納すると、隣村から駆けつけた田野畑搬送隊、小川搬送隊、岩泉搬送隊、盛岡搬送隊の順で会談を降り、清水川の流れに入っていく。
それぞれの唱え文句を唱え、気合とともに手桶に流れの水を汲み、頭から被る。最初の隊は、まだ体温が余裕があるが、後になるほど待ち時間が長く、体温を消耗する。
龍泉洞での禊ぎより数段厳しい 締めの儀式。

2009-01-13(火) 13:39:54
 【みずまつり速報041】

 岩泉搬送隊 若さの特権を発揮。

2009-01-13(火) 13:41:02
 【みずまつり速報042】

 最終は盛岡から駆けつけた盛岡搬送隊。

2009-01-13(火) 13:46:42
 【みずまつり速報043】
 このときは、かなり暗くなっている。
川面を照らす 夢灯りの灯りで どうにか見分けることができる。
今回は、少年隊を含め 56名余の搬送隊が参加して、少年を除く全員が、禊ぎの“締め”まで行った。
この直後、2箇所のホテルに別れて入浴し、温まってから交流会に合流した。

2009-01-13(火) 13:52:08
 【みずまつり速報044】
 搬送隊が禊ぎの締めを行っている間、氷殿前のマイクでは、岩泉中学校 龍舞代表の“龍舞口上”そして、田沢湖 辰子龍を代表して田沢湖観光協会 佐藤会長の口上(挨拶)をいただいた。

2009-01-13(火) 13:53:25
 【みずまつり速報045】

 岩泉町長 挨拶。

2009-01-13(火) 14:00:19
 【みずまつり速報046】

 消防団解散。
龍泉洞から町内を警護してくれた岩泉消防団 1分団、2分団、4分団、5分団 ここで、解散。 今年も寒風の中 大変ご苦労様でした。
消防団の解散と同時に、双龍の別れ。いつも、写真は撮ることが出来ません。 ここでマイクを手渡し、撮影、司会進行するから。

2009-01-13(火) 14:11:22
 【みずまつり速報047】
 最終会場からうれいら通りに戻ってみると、辰子龍は既に解体、
トラック積み込みを終えていた。
昨年よりは、順調に出番を終えたようだ。
次は、7月25日(第4土曜日) 田沢湖祭“双龍の出逢い”に岩泉から応援隊を派遣する番だ。これで、田沢湖との祭り交流は9回目になる。
田沢湖には、主の“辰子龍”と、八郎潟の主“八郎太郎龍”が居る。この夫婦の子が秋田駅に展示してある。近い将来、龍泉洞の“龍ちゃん”に嫁入りさせようか という話もある。

2009-01-13(火) 14:17:38
 【みずまつり速報048】
 今年も“夢灯り”が、清水川の川面に柔らかな灯りを灯してくれている。初回からの夢灯りメンバーに、岩泉高校有志10名の応援。
そして、宮古夢灯りの会長さんの好意で 器具をお借りして、立派な夢灯りを灯してくれた。
水祭りが終了し、交流会が始まっても、夢灯りチームは、消灯まで解散できない。消灯してから、器具を片付け、トラックに積み込み収納まで。大変な労力の結晶である。

2009-01-13(火) 14:21:42
 【みずまつり速報049】

 交流会会場で、少年隊がおなか一杯 食べている。
昨年は、剣道スポーツ少年団のメンバーだったが、今年は野球スポーツ少年団のメンバーだと聞いた。
この子達が、逞しい若者に育ち、みずまつりを盛り上げてくれるだろう。

2009-01-13(火) 14:30:56
 【みずまつり速報050】
 交流会会場で賄いを担当してくれる 岩泉商工会女性部の会員が初回からお世話になっている。
今年も10名くらいの会員の協力で 美味しい鍋物を食し、心から身体まで、暖かくなった。
お酒も、地酒“龍泉八重桜”を始め、皆さんから差し入れをいただいた、各種銘酒は、交流会に参集した人々の身にしみたことでした。

2009-01-13(火) 14:34:26
 【みずまつり速報051】

 交流会会場には、出店もありました。
岩魚の串焼き、安家豆腐の田楽など。
終了後 「どう?出店した甲斐があったかな?」と聞いたら、「良かったよ」と応え、結構売れたようでした。

2009-01-13(火) 14:38:30
 「みずまつり速報052】

 祭り翌日の栄え橋。
両脇の凍りついた雪は やはり除去することは出来なかったようです。
欄干に取り付けたミズキ団子は、烏の襲撃を免れて、行き交う人々が、笑顔で見つめて通ります。

2009-01-13(火) 14:53:34
 【みずまつり速報053】
 昨晩の全体交流会から、二次会を終えて、すっかり寝坊してしまいました。
朝昼兼用で食事をし、カメラ片手に栄え橋に来たときには、明るかった朝日も、曇りがちの空へと移っていました。
朝日に輝くミズキ団子は、とても美しく、心を和ませてくれます。
今年のみずまつりにご協力いただきました皆々様に感謝申し上げ、反省点は、来年の課題として、改善するように努力いたします。
“龍泉洞みずまつり”のコンセプトは、岩泉の人々が自ら参加し、楽しいと感じ、冬の厳しい寒さの中にも、集まってワイワイ ガヤガヤ 続けているうちに、「岩泉では寒いときに、なにやら楽しそうなことをやってるようだ」と周辺の人々が覗きにくる。それが徐々に広がっていくことによって観光イベントになっていく。ということ。また、こんな祭りをすることで、自分の子供や更に若い者たちと酒を酌み交わしながら、付き合いが出来る ということ。
彼らも 何でも相談できるし、わがままも言える。自分のオヤジに言えない事もぶつけてくる。そんな中で大人の気持ちもどこかで理解してくれる。大げさかもしれないが、人材育成の効果も有ると思っている。