2012-01-06(金) 14:11:57
 [読者からのお手紙いただきました]
 前略、突然のお手紙失礼致します。池田まき子さん著の『森がささやいている』を先日、横須賀図書館からお借りして拝読しました。今日、本を返しに行くのですが、どうしてか一言感謝を述べたくてペンをとりました。
今でも、どうしてこの本を手にとってすぐお借りしてきたのか、自分でも不思議でなりません。私の知ってる木の中で一番隙なのはケヤキです。母の実家が平塚の八幡様の前に有って旅館でした。玄関を入って、すぐにケヤキの階段があって、あるとき女中さんが一緒に連れて上がらせてくれ、お相撲さんの前に座ったこと。もう80年前にもなります。学校に上がる前だったのでしょう。そのときは平塚へ巡業できて祖父の家の旅館に泊まっていたときだったのでしょう。階段の一枚板とお相撲さんのきれいな肌を思い出します。
ケヤキの一枚板を使っているような家に住みたいと願いながら果たせず82歳になった今もケヤキが大好きなのです。
広葉樹の木の事を愛情を込めて書いてある御著を、本当に楽しく、嬉しく読ませていただき、久しぶりに心が燃える思いがしました。
ものごころついた頃の実家の隣は材木置き場になっていて、年中木挽きが大きな木を挽いていたのを懐かしく思い出します。
不思議な縁で横須賀の住民になって27年になりますが、この横須賀も、どんどん山が住宅に変わりあそこの山もあの山も森がなくなってしまうと電車に乗ったときなど、窓から見ます。
どうしてか、一言ありがとうございました申し上げたくてペンを執りました。御健康と御活躍をお祈りいたします。ありがとうございました。

2012-01-09(月) 17:06:24
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 みずまつりに先立って、『水払い体験ツアー』が行われる。
今年は、18名の応募だった。
健康祈願、無病息災、合格祈願、商売繁盛等々、各地から
旅費、宿泊費、参加料金など負担しながら、龍泉洞の地底湖から湧き出る清らかな水で、身を清める。これで、一年が始まる。
まず、龍泉洞内龍の淵で、お払いを受ける。

2012-01-09(月) 17:10:46
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 まつり前日までに、氷殿を築き上げる。
今年も、新屋金蔵師匠の采配で、立派に仕上がっている。
見事な腕だ。

2012-01-09(月) 17:16:01
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 新しい一年の初めに汲み上げる水を“若水(わかみず)”という。
洞内の龍の淵から汲み上げた“若水”を氷殿に捧げ、水の神として崇める。水を捧げるのは、巫女さん。

2012-01-09(月) 17:20:04
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 “巫女舞” 今から60年ほど前までは、祭りには、何処の地区でも踊られていたが、久しく絶えていた。
25年前に、みずまつり が始まるのを機会に、復活させた。
”笹舞”と“水神舞”が踊られる。
演ずるのは、岩泉高校生。

2012-01-09(月) 17:22:11
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 巫女が舞う周りには、岩泉中学校2年生の諸君が観賞している。

2012-01-09(月) 17:26:05
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 中学校2年生は、かぞえ15歳の“立志”の歳に当たる。
一人一人、自分の将来の進路を考え、全員の前で発表し、
身体が一人前になったことをお披露目するために、前兆30メートルの巨大な“龍”を担いで、町内を巡り歩く。

2012-01-09(月) 17:42:13
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 今年は、第25かいという節目の年であった為、例年と違う
段取りで、中学生諸君には、氷点下3度の厳寒の中で一時間40分、立たせてしまって気の毒でした。
来年は、工夫して改善します。

2012-01-09(月) 17:46:10
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 龍泉洞観光センターの2階では、御水搬送隊の衣装を揃えている。
白装束、下帯、さらし、はちまき、わらじ、手桶、等々。

2012-01-09(月) 17:58:12
 『第25回龍泉洞みずまつり』
現在の岩泉町は、昭和30年代、岩泉町と小本村、有芸村、安家村、大川村、小川村 一町五ケ村の合併によりできました。
“みずまつり2は、例年は、岩泉、小川、田野畑村 3隊出場するが、節目の5年ごとに、旧村部から搬送隊が出てくる。
これに、隣村の田野畑村、小川の子供隊が加わるから、今年は60名以上の搬送隊が終結することになった。
小川隊は、大石沢の奥深く、弁財天に沸いている水を、田野畑隊は、沼袋地区の湧き水を汲んでくる。しかも、それぞれの川で水払いをし、身を清めてから、搬送する。
この写真は、有芸隊の水払い、龍泉の池で。

2012-01-09(月) 18:01:08
 『第25回龍泉洞みずまつり』
 
 小本地区は、東日本大震災で津波の被災があり、復興小本隊として、
龍泉洞で水払いをすることとなった。
まず、祈願をしてから。

2012-01-09(月) 18:02:07
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 復興小本隊の 水払い。

2012-01-09(月) 18:04:38
 『第25回龍泉洞みずまつり』
 
 岩泉隊10名、祈願。
上七里、下七里、上り水神、下り水神、四十八滝水神に
願いあげ奉る。

2012-01-09(月) 18:05:51
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 一気に、水払い 2回ずつ繰り返します。

2012-01-09(月) 18:08:23
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 岩泉町内の“栄え橋”
ここで、格搬送隊がパフォーマンスを繰り広げて渡るのだが、
昨晩は、カメラのバッテリー切れで、撮れなかった。

2012-01-09(月) 18:11:25
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 清水川大橋
ここで、3回目のパフォーマンス“御水渡りの儀”が行われた。
やはり、電池切れで撮影できず。
どうしてもご覧になりたい方は、昨年の第24回をご覧ください。

2012-01-09(月) 18:16:06
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 御水搬送隊が運んでくる“若水”は、ここに奉納され、
町民に施される。
龍泉洞を始め、各地の飲料水としての名水が終結する。
なお、祭り全体を見ようとするなら、3年3回訪れないと見ることができない。また、5年5年の節目で全部を見ようとするなら、
5回、訪れなければならない。

2012-01-09(月) 18:23:49
 『第25回龍泉洞みずまつり』

 みずまつり交流会が終わった後、ほろ酔い加減で家路に付く
その際、カメラの電池が一時的に生きました。
清水川一面に飾られた夢明かり、護岸の欄干に飾られた夢明かりが、美しい。
来年は、1月13日(日)に開催されます。ミズキダンゴは、12日になります。みなさん 御参加ください。

2012-01-26(木) 16:17:53
 『森がささやいている』

岩手日報 2012年1月26日 記事より。

2012-01-26(木) 16:19:10
 『森がささやいている』

岩手日報 2012年1月26日 記事より。

2012-01-28(土) 14:48:56
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 今年の第一号は、千葉県市原市の O.Tさんに納入した
栓(セン)材のテーブル履歴書です。 
1979年10月24日、それまでではじめて見た巨木でした。

2012-01-28(土) 14:55:45
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 トラックや乗用車と比べてみても、この丸太の大きさが判るでしょう。
出品は、当時の遠野営林署でした。
産地は、早池峰山系 土倉山国有林だった。
過去最大の巨木であった。
樹齢、役300年。
2本 落札。1979年10月24日

2012-01-28(土) 15:00:56
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]
 自分の製材機では、90センチ直径の丸太まで通せるが、
このように1メートルを超える丸太は無理である。
宮古市で当時ラワン材を製材していた山内製材所に運んで製材してもらうことになった。
1979年11月22日のことだ。奥の丸太の左端に居るのが、当時の私。

2012-01-28(土) 15:06:47
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 工房のスタッフ4名を伴い、製材所のスタッフ2名とともに、
一枚一枚、力を合わせて丁寧に製材していく。
いきなり、“バタン”と倒すと、衝撃で板にひび割れが入ってしまうから、
力を入れながら、倒れる瞬間に、うしろに逃げる、危険な作業である。

2012-01-31(火) 15:32:33
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]
 1979年の11月に製材し、数年間の自然乾燥を終えた後、倉庫に保管していた厚板を、2007年に出してきて点検し、写真撮りしました。
長いままでも厚さが助かる板は、このように切断せずに写真撮りしましたが、三つに切らないと厚さが助からないものは、切断してから写真を撮りました。

2012-01-31(火) 15:42:32
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 風雪の厳しい早池峰山系に、300年も耐えて生きてきた巨木は、
環境に耐える応力が身体中に、かなり蓄えられている。
製材され、長年の間、自然乾燥している間に応力発散されて、材にはあちこちに断層が現れている。
まず、最初は長さ決めをするための墨付けをし、厚板の周囲を整える。

2012-01-31(火) 15:48:51
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 周囲の荒々しい部分を整えて、材に断層、亀裂の生じている割れを
埋めるために、まず、鑿で整えて、樹脂と木粉を混ぜて埋めていく。
2011年8月の猛暑の中、毎日、この作業に掛かりました。
T シャツの着替えで、日数がわかると思います。

2012-01-31(火) 16:03:20
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 樹脂に木粉を入れて練って埋めて、硬化したところで、盛り上がった部分を削る。
鉋は、すぐに歯切れが悪くなるので、刃を研がなければならない。
やっと削り終えたと思えば、埋め残しが見える。
これを更に埋めて、硬化するのを待って鉋で削る。
これで、ようやく片面が終わりました。

2012-01-31(火) 16:15:34
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 厚板の両面とも、同じくらいの断層亀裂がありました。
掘る、笑める、削る、同様の工程を繰り返し、ようやく梅の作業から開放されます。

次は、山崎君にタッチ。
大きな割れに 契りを入れ、天板の片面だけを台鉋で削ります。