2012-02-04(土) 16:09:28
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 この日は、槍鉋で削る面に、薄い黒色を塗る。
削った部分と、まだ削ってない部分とを見分けるためだ。
窓の下には、清水川の渓流が流れているが、猛暑続きのため、暑い。

2012-02-04(土) 16:11:54
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 手ごわい板だったが、何とか削り終えた。
周囲を再度手入れして、天板の片面の槍鉋作業を終えた。

2012-02-04(土) 16:15:17
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 私の槍鉋は、こういう姿だ。

下は、仕上げる前の原板の、おもて、うら 両面の写真。

2012-02-04(土) 16:18:59
 [お客様に贈るテーブルの履歴書]

 摺り漆の作業を終え、仕上がったテーブル。
左側が、槍鉋削りの面。右側が台鉋削りの面。
そのときの来客の顔ぶれと、料理によって、どちらの面を使うか、
そんなことも楽しみだ。

2012-02-05(日) 14:18:30
 [お客様からの通信] 前頁の 千葉県 O.Tさんからメールが届きましたので、御紹介いたします。
『300年生きた証の履歴書付きセンのフリーテーブルが我が家に収まりました。
とてもとても満足しています。私の特別な気分のときの読書机となります。
木目の疎密や形、槍鉋の刻みを見ていると飽きません。早池峰山ろくで過ごした巨木の、その時々の自然履歴を想像しています。一緒に早池峰の空気を千葉まで運んできてくれました。どうもありがとうございました。 一生涯椅子はこれからの孫の来訪を待っています。工藤さんの本を読みました。我が家の家具たちから「森のささやき」が聞こえてくる理由が分りました。そして、熱烈恋愛の奥様も共有している木への熱い想いも拝察しました。

2012-02-05(日) 14:36:33
 [お客様からの通信] 前頁に続く 千葉県の O.T さんから
『以下の我が家の一員となった純木家具はそれぞれの節目の記念物です。
1、二人用リビングチェア:以前から純木家具の名は知っていたが、NOEN で見て一目ぼれ。仕事一段落で、最初の購入。
2、一人用チェア:還暦記念に。3、フリーテーブル:林太郎さんの木の説明で興味、セミリタイア記念に。以上は田舎の屋敷林の思い出の「栗」材で。4、椅子:欲しがっていた盛岡の母の傘寿記念に。5、写真フレーム:私の趣味の写真用に。6、文鎮:毎日の読書に、このような物が以前から欲しかった。7、栓の木フリーテーブル:完全リタイアで岩手の空気が欲しかった。8、一生涯椅子:初孫のために。 次は?
 技術屋として目一杯働いてきましたが、仕事をほぼ卒業し自宅で過ごす時間が増えるとともに岩手の自然が益々懐かしくなってきた今日この頃です。5月にはまた野田村に行く予定です。
工藤さんの地元での活動にもいつか参加してみたくなりました』。

2012-02-10(金) 11:57:28
 [お客様からの通信] 岩手県 滝沢村の S.M さんからです。
カラーコピーの画像のため、ちょっと不鮮明ですが。
『購入の際、白木とウルシで、かなり悩みました。
自室のフローリングの色と合わせると、ウルシでよかったと思っています。 とてもしっかりとして、イスのすわり心地も大変良く、高さもぴったりで、イスとテーブルのバランスもいいです。
これから使っていくうちに変化していくのがとても楽しみです。 これからも長く続けて欲しいと思います』。

2012-02-29(水) 09:03:07
 [加工工程の紹介]
 2011年3月11日 東日本大震災で被害を受けた岩手県宮古市のお住まい。
1階の天井まで波に洗われたそうです。リフォームができて、ダイニングテーブルを御希望されてました。訪問して拝見して、御提案をしました。
2001年3月15日 岩手県矢巾町で入札に参加して落札したセンの丸太を、同年4月11日に製材しました。

2012-02-29(水) 09:10:30
 [加工工程の紹介]
 製材している この板が、今回のテーブルの主役です。長さは4メートルあります。
2003年には乾燥完了。8月21日に記録写真を撮影、原板在庫の戸籍に記入され、写真アルバムにファイルされます。
この板を、どのようにしてお客様の御要望に応えたのか、紹介していきます。