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たくさんの方々のご協力をいただき、おかげさまで確実に、
復興へと歩みを進めている岩泉純木家具です。
ただ、最近ちょっとジレンマが。
うちは進んでいますが、まだまだ手が付いたばかりの地区や、
高齢者の住人が一人で泥出しをやらざるを得ないお家や、断水している地域など、
たくさんあります。
岩泉地区だけではなく、盛岡寄りの小川地区、海側の小本地区、
それに大川、釜津田、浅内、松橋、安家、有芸など、小規模地区はいくらでもあります。
全体として、今は人手が必要なとき。
うちでも自社のことで精一杯なので、お手伝いもできておりません。
ボランティアをして下さる皆さま、おかげさまで弊社は前に進んでおりますが、
これが岩泉町や、近隣の被災地の姿ではありません。
ぜひ町全体に思いを馳せていただき、困っている方々に手を差し伸べていただければ幸いです。
岩泉純木家具では、売上の一部を町の義援金に寄付します。
本日、今月前半の売上から振り込みをいたしました。
少しでも助けになればと思います。今後もできる限り継続していきます。
さて、元気を出すためにも、身近なところの復旧情報を載せましょう!
工房すぐ近くの町道の崩落箇所、次第に仮復旧が進んできました。
大きな道路だけではなく、生活道路にも復興の足音が聞こえてくるのは
嬉しくなりますね。
同時に、後ろに見える岩泉第二発電所のチェックをすべく、
東北電力さんが来ていました。
第一発電所は被災まもなくから多数の関係者が集結し、復旧に努めていましたが、
こちらは道路が崩落したこともあり、手がつかなかった様子。
もともと被害がなかったのか、これから修復するのかは、わかりません。
今日の注目はフォークリフト。
被災すぐの9月2日の姿です。
意外と泥が少なく見えますが、手前には50センチ近い山盛りの泥土が。
また、見えにくいんですが、泥は少なくても、フォークリフトのお尻が冠水するくらい、
水が溜まったあとが見えます。
5日後の姿。
重機で手前の泥を運んでもらったことと、知人の三浦さんが一家総出でお手伝いして
くださったことで、やっと足元まで見えるようになりました。
エンジンルームを開けて乾かしていますが、エンジンはほぼ冠水していました。
同じような状態だった、トラックとバンは、廃車になっています。
フォークリフトはいかに。
そして今日。
コマツリフトのスタッフさんが、確認に来てくれました。
「あー・・・思った以上に水が来ちゃってますねえ。エンジンが完全に浸ってますし、
オイルにも水が混じってます」
と渋い顔。
オイル交換などをして、各所チェックして、30分後。
さすが世界のコマツリフト!
驚きました。
フォークリフトのエンジンは、自動車よりシンプルな構造なので、なんとかいけるかも、
という話は聞いていましたが、エンジン冠水となると、ちょっと難しいかと思ってました。
ところがこんなに快調に回るようになるとは!
今回はとりあえず起動確認だけで、今後必要なメンテナンスを行い、
晴れて復旧する見通しです。
これ1台で数百万円しますから、修理できるのか廃車になるのかで、
まったく状況が変わってきます。
車2台は残念でしたが、こちらは幸いでした!
さて、工房内は、いよいよ床下の確認に進みます。
布団のように広いベタ基礎が多い中で、ここだけは深くなっており、
泥の重さと、湿気による腐れで、部材が折れ、床が落ちてしまっていました。
板を剥がすと、下は泥だらけ。
床板剥がし、下の泥のかき出しなどは重労働で、なかなか進まなかったんですが、
大きな援軍が!
東京のKINARI International代表の山田康生さん、大船渡の東海新報の佐藤琢哉さんらが、
お手伝いに来てくださいました!
早朝の出発でお疲れも大きい中で、手際良くどんどん床板を剥がし、
泥をかき取ってくださって、たかだか数時間で一気に片付けてくださいました。
今日の昼ころまではかかると思っていたんですが、一足飛びに片付いちゃいました!
ほんとうにありがとうございました。
激励のお言葉やFacebookなどの「いいね!」も含めて、お一人お一人の支えをいただいて
一歩ずつ進んでおります!
元気があれば復興できる!!
この先も頑張ります!
さて、ここで宣伝です。
岩手めんこいテレビさんの取材をいただき、5分間の番組として取り上げてくださいました。
放送は終了しましたが、下記リンクから動画で視聴できます。
今回の取材は、以前別件で来てくださったスタッフさんが、弊社の状況を知り、
ぜひにとお声をかけてくださったもの。
スタッフさんのお心により実現したものです。
ぜひご覧ください。