9/22
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが、天気はすっかり秋の岩泉です。
台風10号から1か月も経っていませんが、気候はずいぶん変わりました。
あの頃は暑くて、作業していてものどが渇く一方。
でも断水で、給水車も来ず、お店の配送車も来ない。
それなりにお店の在庫も、手元の買い置きもありましたが、
いつ開通するかもわからない道路状況を目の前に、
できるだけ水を飲むのを我慢しながら、炎天下を歩いたものでした。
ところが、このところすっかり気温が下がり、
最高気温が20度に届かない日もちらほら。
半袖で歩くと肌寒いほどです。
また、曇り続き。
もうずいぶん、晴れの日が続くことがないように感じます。
今日も夕方から雨。
引き続き、二次災害のないことを祈ります。
さて、今日も嬉しいことに、お手伝いしてくださる方々が!
毎日のように足を運んでくださる、えー・・・お名前は控えときますか?
岩泉で知らぬ人はいない、と言っては過言ですが、
いつも町とみんなを明るくしてくださっているMさん。
今日はお借りしている高圧洗浄機で、柱などにこびりついている泥を
洗い流していただきました。
おかげさまで、すっきり!
写真で見ると、あまりきれいになっていないように見えますが、
実際は覆っていた泥が落ちて、材木がむき出しに。
泥は、表面が乾いても、内側が乾くまでには、かなり時間がかかります。
つまりその間、柱などは濡れたままになるわけですから、
泥を落とすことは、しっかり乾かすための重要な作業です。
水で洗うことは逆効果に思えますが、風通しさえ良ければ、
比較的早く乾き、また木にしみこむ量も、さほど多くはありません。
Mさんは、ご友人を連れてきてくださいました。
FさんとKさんは、それぞれ仙台と東京から、ボランティアに来てくださっています。
今日は主に、木工機械の、油磨きをお願いしました。
木工機械は、ほとんどが鉄製。
特に作業台は、常に材木で擦られ、磨かれ、鉄の表面がむき出しになっています。
そのため雨漏りや、今回のような洪水で濡れると、1日で錆びてしまいます。
これを食い止めるため、たっぷりと機械油をしみこませた布で、
ごしごしと拭いていただきました。
遠からず、機械屋さんに修理を依頼しますので、それまでもってくれるでしょう。
作業していただいている写真を撮り損ねてしまったんですが、今日はもうお二人。
電子機器メーカーであり、オリジナルオーディオメーカーでもある、
宮古マランツさんから、お二人応援に来てくださいました。
こちらで作っていらっしゃる真空管アンプの、特注の木枠の部分を、
うちで作らせていただいています。
お休みを利用して、お疲れのところ駆けつけてくださいました。
聞けば、3.11の津波でご自宅が被災されたとのこと。
そのときのご苦労を聞くにつけ、今回は海水ではなく、真水でよかったと。
また、自宅ではなく、職場でまだ幸いだったことを、実感しました。
皆さんのお心遣いとご協力で、今日も元気をいただきました!
ありがとうございました!
さて、私のほうはというと、昨日志和さんにやっていただいた、
漆場の壁剥がしの続きです。
上でも触れましたが、大事なのは濡れた土台などを乾かすこと。
そのためには、風通しが重要です。
漆風呂には窓がありませんから、大胆に壁を剥がしていきます。
とりあえず、泥はそのあと。
工房の、ほかの部屋の壁には、断熱材が入っていません。
漆場は、寒いと漆が乾かないため、多少グラスウールが入っています。
わたみたいなものです。
それがですね・・・。
他の部屋は、泥と多少のカビだけだったんですが、
ここは、断熱材に泥と水がしみこみ混ざり合って、
ひどいことになっていました。
閲覧危険なのでモザイクかけてしまいました(白目)