岩泉純木通信Iwaizumi Jyunboku Times

およそ200日ぶりに龍泉洞が再開

3月19日。
実に200日ぶりに、龍泉洞が再開しました。
当日はまっすぐ歩けないほどたくさんのお客さんがいらっしゃったとのこと。

私が行ったのは翌20日(月/祝)の午後でしたが、
日が陰り始めた時間であるにもかかわらず、
ひっきりなしにたくさんの方たちが出入りしていらっしゃいました。

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入口付近では、龍泉洞観光ガイドの方々が、
本日限定でおいしいコーヒーの無料サービスをご提供。
コーヒーを淹れるお湯ですか?
もちろん、龍泉洞の水を沸かしたものです!
手製のロケットストーブが大活躍。
印象的だったのは、みんなの溢れんばかりの笑顔だったこと。
観光客も、地元民も、スタッフも、龍泉洞の再開を
心から喜んでいることがひしひしと伝わってきました。

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脇に牛乳缶のようなものがあります。
なんでしょう?

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なんとこれがヤカン!
北欧のものなんだとか。

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変わった形をしていますが、上から見ると中に炎が。
いわば煙突のように真ん中が穴になっていて、
周囲が二重になっており、そこに水が入っているんですね。
この形のおかげで、

  • 底だけではなく内側からも熱がかかり、温まりやすい
  • 下から上への空気の流れができるため、薪が燃えやすい
  • 薪を下からだけではなく上から穴に投入でき、とても楽
  • 火の粉が舞いにくく、火事になりにくい

など、たくさんの利点があります。

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周囲では(こちらは有料ですが)串餅や豆腐田楽、
アユやヤマメなどの串焼き(もちろん炭火焼き)が大盛況。
串餅を食べて次は豆腐田楽と思ったら、直前に売り切れ。
そこでイワナにしましたが、おいしいことおいしいこと。
骨はもとより頭も食べてしまいました。

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チケット・お土産売り場の2階には休憩室があります。
そこにある大きなテーブルやベンチ、丸テーブルは、
むかし当社でお作りしたもの。
摺り漆塗りです。

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レストラン「ポンテ」も営業再開しています。
特製ソフトクリームはまだお休みですが、
期間限定ではちみつソフトクリームを販売中だそうです!

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道路を挟んだ反対側にある龍泉洞観光会館も再開。
お土産やお食事を求めるお客さんで賑わっています。
観光会館さんも、被災直後には被災者への炊き出しや
避難所の食事提供など、見えないところで縁の下の力持ちをなさっていました。

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龍泉洞への道の途中をはじめ、町の所々にある
「森と水のシンフォニー岩泉」の看板。
これもむかし、当社の社長の声掛けで企画され、
当社でお作りしたもの。
龍泉洞の美しい水は、雨が降り、葉にそそぎ、枝を伝い、
幹を流れ、落ち葉が厚く積もる地面に染み込み、
根の周りを伝い、地底へと深く深く染み入って
長い時間をかけて湧き出したもの。
森林と美しい水は、切っても切れない縁です。
これからも美しい水の流れる岩泉町であり続けるためにも、
材木の地産地消を進めていきたいと思います。

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さて、龍泉洞再開に合わせ、盛岡-岩泉間の路線バスを運行する
JRバス東北さんが粋な計らいをしてくださっています。
4月9日まで、通常は片道2,500円以上する盛岡-岩泉間の料金が、
なんと往復大人2,000円(小人1,000円)という大幅割引!
さらに龍泉洞の入場券も割引になります。
ただし、盛岡駅のバス切符売り場で切符を買うことが条件です。
この機会にぜひ龍泉洞へお越しください!
http://www.jrbustohoku.co.jp/topics/?TID=797