岩泉純木通信Iwaizumi Jyunboku Times

7回目の3.11。被災企業が求めているものは。

昨日は新聞もメディアも、3.11のキーワードで溢れておりました。

あれから7年。

町が丸ごと無くなる、という未曽有の出来事も、
遠方にお住いの方々の記憶からは次第に薄れてきているのかもしれません。

今、被災地で何が求められているのか。

「あの日を忘れない」
「災害の危機対策を欠かさない」

いろいろあることでしょう。

一昨年、規模は全く違いますが、台風による洪水で被災した
一企業の立場で申し上げますと、
おそらく、最も切実なのは

 お金

でありましょう。

こればかりはきれいごとでは済まされないのです。

仮説商店街から本格的な新店舗に移ったり、
やっと工場ができて事業が再開できたり。

しかし、それらはあくまで

「再びスタートラインに立った」

だけであり、しかも過去の取引先を失ったり、
新たに借金を背負っての再出発であることがほとんどで、
少なくとも被災直前から比較するとハンディキャップを抱えての
再挑戦になることはどこの企業でも同じです。

募金や「暖かい励ましの言葉」はありがたいことですが、

「被災地に行って現地でお金を使う」

ことが、何よりも喜ばれ、かつ役立つことです。

東北もやっと厳しい寒さが緩み始めました。

被災地でも、被災見学のみならず、明るく楽しい観光場所が
たくさん復活しています。

本格的な春はまだ先ですが、今年はぜひ、
被災地へのご旅行、お買い物を楽しんでみませんか。