ごはんを食べる。
コーヒーを楽しむ。
本を読む。
べんきょうする。

テーブルのしごとってたくさんあります。
あれにもこれにもたくさん使いたいから、みなさん
汚したくないとか、
傷をつけたくないとか、
そうじをするときに軽く移動させたいとか、
そういったべんりさを欲しがります。

そりゃそうです。そのほうがらくですからね。
私だってそのほうがいいですもん。

だけど、

ちょっとものたりない。

そういうものって、いちどに何十、何百、何千と、
まとめてたくさん作られます。
どれもみんな同じ顔をして、同じように汚れにくくて、
同じように傷がつきにくくて、軽くて、べんりで、ぴかぴかなんです。
たしかに気軽に使えるのだけれど、なにかがたりないんです。

じつは私、最近結婚したんです。
自慢の奥さんなんですが、パーフェクトヒューマンじゃありませんから、
欠点もあるんでしょう。
もしかしたらほかの人から見れば、気に入らないところも
あるのかもしれません。
でもそれも全てひっくるめて、私はこの人と一緒になれて
よかったなあと感じるんです。

木って個性があるって知ってますか？
クリの木や、クルミの木が、それぞれ違うのはもちろんですが、
同じクリの木、同じクルミの木でも、人の顔みたいにみんな違うって
ご存じでしょうか。
そうなんです、それが楽しいんです。
あなたとお友達が、
同じセンの木の、同じ大きさのテーブルを使っていても、
あなたのテーブルと、お友達のテーブルは、ぜんぜん違うんです。

はじめは見分けがつかないかもしれません。
でも、毎日、毎日、
乾拭きをしながら楽しく使っていると、
きっとその違いが見えてきます。
そう、あなたが飼っている犬や猫って、同じ種類の犬や猫と一緒にいても、
この子がうちの子だって、わかるでしょう？
そして、子猫や子犬の時はそりゃもうかわいいけれど、
大人になって、年をとってからも、ずっと愛おしいものです。
あなたのテーブルも、少しずつきずが増え、色合いも変わってきます。
それがあるから、あなたのお部屋になくてはならない家具になるんです。

これから毎日いっしょに暮らす、あなただけのテーブルを
見つけていただきたくて、ちょっと変わったテーブルを
たくさん集めてみました。
北上さくら野店だけの、オリジナル企画です。