私たちの家具作りは、このフリーテーブルから始まりました。
40年前、岩手県の山奥の原生林に生きながらえてきた樹齢300年に及ぶ大木は、「大きな木」くらいにしか思われていませんでした。弊社代表の工藤宏太はそれに異を唱えます。
「それらの巨木は人の何倍もの永い年月、風雪に耐え、日照りに耐え、生きながらえてきた。その姿を残し、300年使い続けることのできる家具として、その生命をつないでやりたい」
こうして生まれたのがフリーテーブルです。
触り心地もプラスチックのようにしたくないと、今でも塗装は摺り漆塗りまたはオイル塗り。
キズやシミが少しずつ増えていき、時々お手入れをしていただくことで、数年~十数年後には使い込まれなければ生まれないどっしりとした風合いが出てきます。
かつて岩手の山にたくさんあった大木は、戦後から平成初期にかけて切り尽くされてしまいました。今、日本の山にある木では一枚板の大きなテーブルは作れません。
私たちは違法伐採や環境破壊が疑われる輸入された大木の一枚板より、これからも手に入る岩手県の材木で作れるハギ板のテーブルを作ることを選びました。
そのかわり、徹底的に板を管理し、時間をかけて板を選び、組み合わせることで、ハギ板でも一枚板に負けない美しい木目のバランスになるよう心がけています。
昭和から平成にかけて仕入れた貴重な岩手県産の一枚板は、ほぼオーダー製作に限らせていただいています。スタッフまでお声掛けください。
無垢材には、木が生きてきた長い年月が木目や年輪として刻まれています。
その木が山で育ったのか、里で育ったのか。厳しい環境で育ったのか、快適な環境で育ったのか。そして何年生きたのか。
木の肌を撫でながら心を静めて木と対峙していると、木が語り掛けてきます。
「食事をするための台」ではなく、山で生まれ育った一つの命として、たまにはお付き合いしてみてください。
私たちはすぐにテーブルをつくれる板ではなく、山で切られたばかりの丸太を仕入れます。そこから板に製材し、数年にわたる天然乾燥、蒸気乾燥を経て、倉庫で寝かせるまで、すべて自社で行っています。
最近では、地元の岩泉町の山の材木の仕入れを増やしています。山の在り方や林業の現状をこの目で確かめながら、木の命に恥じないテーブルを作り続けます。
販売中のテーブル天板
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テーブル脚について
当社の「フリーテーブル」は、ご希望の高さで作るオーダー脚がセットになっており、脚の製作料も価格に含まれます。
脚は3タイプの中からお選びいただけます。
なお、木製脚は天板と同じ樹種でお作りします。
木製T型脚、ステンレス製T型脚は、置き方を変えることで高低2段階の高さでお使いいただけます。
ご購入について
実店舗で買う:ギャラリー純木家具
ECサイトから探す:junbokukagu.com
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ギャラリー純木家具(岩泉純木家具盛岡店)
岩手県盛岡市の直営店舗です。
宮沢賢治ゆかりの店「光原社」をはじめとする個性的なお店の並ぶ材木町の一角にあります。
所在地 〒020-0063 岩手県盛岡市材木町8-26
TEL 019-624-4323 FAX 019-624-4330
営業時間 AM10:00~PM6:30(定休日/木曜日)
※ 年末年始はお休みを頂戴いたします。詳しくはお問い合わせください。
アクセス 盛岡駅東口から徒歩12分。東北自動車道 盛岡ICから車で約12分。盛岡南ICから車で約18分。
駐車場あり(満車の場合は材木町中程にある商店街駐車場をご利用ください)
詳しくはこちら
生命の営みが織り込まれたその板には裏も表もない。片側に足をつけてしまってはもったいない。特製脚に天板を載せ、木の体の重さで支え安定させています。
後から持て余されないように、脚の置き方でダイニングテーブルにも座卓にもなります